
はじめに
格闘技イベント「ブレイキングダウン」で活躍したパヴェウ・ナツキが、プロボクシングのデビュー戦に挑みました。しかし、試合は4回戦でTKO負けという結果に。試合の詳細や今後の展望について詳しく紹介します。
ナツキとは?
- ポーランド出身の格闘家で、ブレイキングダウンで注目された選手。
- 2025年1月にプロボクシングのテストに合格し、今回が初のプロ試合。
- 東日本新人王トーナメントに出場予定。
- もともとは合気道や空手、柔術を学び、総合格闘技をバックボーンとしている。
- 日本に長年住み、貿易会社の代表取締役としても活動中。
試合結果
パヴェウ・ナツキ(30歳・ポーランド出身)は、2025年3月18日に東京・後楽園ホールで行われたミドル級4回戦に出場しました。対戦相手は19歳の佐々木革選手。試合は4ラウンド終了間際、レフェリーがストップをかけ、TKO負けとなりました。
試合の流れ
第1ラウンド
試合開始直後、ナツキは積極的に攻め、ジャブとワン・ツーのコンビネーションを活かして好スタートを切りました。身長184cmの長いリーチを生かし、佐々木選手を押し込む場面も見られました。ジャブを多用しながら距離を取り、相手の出方を探りつつポイントを重ねました。
第2ラウンド
しかし、徐々にナツキのペースが落ち始めます。スタミナの消耗が激しく、手数が減少。中盤には佐々木選手の右フックを受け、ダウンを喫しました。何とか立ち上がるものの、疲れが影響し、試合の流れが相手に傾いていきました。この段階でディフェンスの甘さが顕著になり、相手のパンチをもらいやすくなっていました。
第3ラウンド
このラウンドではナツキの鼻からの出血が見られ、苦しい展開となりました。スタミナ不足が明らかになり、防御が甘くなってきました。佐々木選手の右ストレートが何度もヒットし、防戦一方の時間が増えました。ナツキはクリンチを多用して耐えましたが、相手の勢いを止めることはできませんでした。
第4ラウンド
最終ラウンドでは、ナツキがロープに追い詰められ、連続してパンチを浴び続けました。佐々木選手は冷静に試合を運び、確実にダメージを与えていきました。ナツキはガードを固めるものの、相手の手数に押され、カウンターを狙う余裕もなくなりました。試合終了まで残り1秒のところでレフェリーが試合を止め、TKO負けが決定しました。
試合後のコメント
試合後、ナツキは「すごくいい経験になりました。自分の弱点がはっきり分かった」と振り返りました。特に、スタミナ面の課題を痛感し、今後のトレーニングを見直す必要があると話しました。また、「男として負けた気がする」と悔しさをにじませつつ、「次は絶対に勝つ」とリベンジへの意欲を語りました。
さらに、彼はプロボクシングと総合格闘技の違いについても言及し、「ブレイキングダウンでの経験は役に立ったが、プロのリングではそれだけでは通用しない」と、ボクシング技術の向上の必要性を強調しました。
今後の挑戦
ナツキは2025年の東日本新人王トーナメントにミドル級で出場予定です。トーナメントを勝ち進めば、11月3日の決勝で再び佐々木選手と対戦する可能性があります。「必ずリベンジする」と決意を語り、ポーランド人初の日本王者を目指しています。
また、彼は今後のトレーニングについても言及し、スタミナ強化のための走り込みや食事管理、より高度なボクシング技術の習得に力を入れる予定です。プロとしての意識をさらに高め、より強い選手としてリングに戻ることを誓いました。
まとめ
デビュー戦では悔しい敗北を喫しましたが、ナツキはすでに次の試合に向けて動き出しています。今後の成長と活躍に期待が集まります。特に、東日本新人王トーナメントでの巻き返しが注目されるポイントとなるでしょう。ファンや関係者の期待に応えるため、ナツキはさらなる努力を続けていきます。
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